速いだけでは勝てない!!
「みずなみレギュレーション」
「みずなみレギュレーション」
シム屋みずなみ杯は、一般的な「速い人が勝つ」レースとは一味違います。
異なる性能のカートが混走し、チーム全員の判断が結果を左右するという、まさに「モータースポーツはチームスポーツ」が実感できるイベントになっています。
その為、初心者でも活躍することができる、むしろ初心者の活躍こそが勝負を分けるというレギュレーション(レースルール)とも言えます。
このページは細かい事まで記してありますので、さっと読み流してエントリーして頂いて全くかまいません。
エントリー後、どうせならもっと楽しみたいな、勝ちたいな、活躍したいなと思ったときに改めて読みなおして頂けましたら幸いです。
※エントリー後、レギュレーションが変更となる可能性もあります。参加者の皆様には事前にご連絡を差し上げます。
参加者は当日、ライセンス毎に走った予選タイムを元に2つの大きな組に振り分けられます。例えるなら赤組と白組の紅白戦のようなものです。
それぞれの組には「速いカート(高ライセンス車)」と「ゆっくりのカート(低ライセンス車)」が混ざって走りますが、どちらも同じ組の仲間です。それぞれの組のそれぞれのライセンスカートが何周走ったか、その合計周回数が多い組が勝利となります。
ポイント: ご自身が速い遅いよりも組全体の順位を上げるために「仲間を助ける」為のチームオーダーが勝利の為には最重要になります。
走行中のドライバー自身が全ての戦況を判断した上で最適な決断をするということは不可能です。
そこで大事になってくるのがコース脇に立つチームメンバーからの指示「ピットボード」です。
しかし出す指示は主に2つだけ。
「ゆずれ」: 後ろから味方チームの速いカートが来ているサイン。スムーズに道を譲って、チーム全体のタイムロスを防ぎます。
「PIT」: ドライバー交代のサイン。これが出るまでドライバーは走り続けます。
※ピットボードは主催側で用意いたします。
後ろから迫ってくるカートが味方なのか、敵組のカートなのかの判断をドライバー自身で行うのは難しいものです。
それを教えてくれるのがチームメイトで、その道具がピットボードです。
また、ISK土岐はピットでのドライバーチェンジは1台しか行う事ができません。つまり他のチームとかぶってしまったら、前のカートのドライバー交代が終わるのをただ後ろで待つだけとなり大きなタイムロスになります。それを防ぐために、常にメンバーが状況を判断してピットインの指示を出す必要があります。
カートから降りて、次の人が乗り込み、ベルトを締めてリスタートする。
この一連の動作を無駄なく行う事で、ラップタイム差以上の大きな差を生みだすことが可能になります。
ポイント: カート未経験の方や体力に自信がない方でも、この「素早い乗り降り」を極めるだけで、チームにとって最大のヒーローになれます!
ただし、走り出してしまったらドライビングポジションの変更は行う事ができません。ドライバーチェンジを素早く行う事はとても大切ですが、正しいドライビングポジションに設定してからスタートするという事はもっと大切な事です。事前練習でもこの辺りを意識するかどうかで大きく変わってきますよ。
自分が走っていない時間は休憩時間ではありません。常にレースがどうなっているのかの状況把握ができないと作戦を立てたりコース上のドライバーに指示を行う事ができないからです。
特に自分たちと同じライセンス車両の敵チームに関しては絶対にマークしておかなければなりません。
レース中の様々な決断をチームメイトとの相談だけでなく、時には同じ組の異なるライセンスのチームにも相談しながら決めていく事こそがチームスポーツの醍醐味です。大事なのはチームワークであり、コミュニケーションなのです。わからないことがあれば、周囲にどんどん相談してみてください。でも間違っても敵チームには聞きにいかないように(笑)
シム屋みずなみ杯にはペナルティがあります。ペナルティといってもおかしなものはなく、どれも基本的にはマナーの範疇になります。しかしモータースポーツになじみがない方には理解が難しいものもあると思いますので事前に把握しておいてください。
悪質な衝突、飲酒状態での参加、決められた場所以外での喫煙、しつこいナンパ行為、他人が嫌がる事を強要する、替え玉参加など報告を受け運営が悪質であると判断したものに関しては、そのドライバー自身を失格とします。その悪質行為が原因でレース続行が難しいような状況になればそのドライバーが所属する組、チームも失格、負け確定となる場合もあります。
強引なオーバーテイク、強引なブロックによる衝突
カートでのオーバーテイクには抜く側、抜かれる側がありますが、基本的には速いライセンスカートに乗っているドライバーが衝突をしないように気を付けてオーバーテイクを行ってください。運営判断でそれが「強引である」「危険である」と判断した場合にはチーム2周減算とします。
故意か故意ではないかではなく、強引かどうか、危険かどうか、繰り返されているかどうか、衝突相手がスピン等で大きなタイムロスをしてしまったかどうかをもとに判断を下します。ペナルティをもらわないようなオーバーテイクをこころがけましょう。また抜かれる側も強引なブロックを行えば衝突を誘発させた側と判断をする場合もあります。
白い破線を横切ってピットアウトを行う事、白いラインを横切りながらピットインを行う事はホワイトラインカットというペナルティです。チーム2周減算。
ドライバーチェンジ時間を短縮しようとすごいスピードでピットに入ってくるのは危険です。それを防ぐためにピット入り口にはスポンジバリアでシケインが作られています。このシケインに衝突した場合、ペナルティでチーム2周減算。十分に減速すればヒットすることはありませんのでこのペナルティのリスクを取るよりも確実に安全なピットインを心がけましょう。
60分が経過し、最終ドライバーがチェッカーフラッグを受けたらレース終了となります。チェッカーフラッグを受けた後は速やかにピットインしてカートを降ります。これを忘れてピットインせずにもう一度チェッカーフラッグを受けてしまうことをダブルチェッカーといい、チーム2周減算のペナルティです。最終ドライバーは是非把握しておいてください。
悪質な行為を除き、普段のISKでの練習走行を見ていると、実はどれもあまり守られていないように見受けられますが、モータースポーツ的にはどれも重罪です。相手チームがペナルティを犯していなかった場合、2周減算というのはほぼ負け確定と言っていいくらいの大きなペナルティです。ペナルティを犯したドライバー個人を責めるものでは無く、そのドライバーがペナルティを犯さないよう注意することができなかったチーム全体の責任であるという認識で重いペナルティとなっています。2025年秋の大会では一人のペナルティも出ませんでした。皆様も事前練習の段階から是非これらペナルティを犯さないようにご注意頂くとともに、同じチームのメンバーがペナルティを犯さないように口酸っぱく言い合う事も心がけてください。
※レース参加者以外の方(見学者や同行者)からレース状況の報告を受けたりアドバイスをもらうことは禁止と致します。悪質な行為とまでは言いませんが、公平ではないので禁止とさせていただきます。
Cライセンスカートに乗るドライバーは速いカートに上手に抜かれることができるかどうかが勝敗を分ける大事なポイントになります。
敵チームの速いカートが後ろに迫ってきたときは、普通にレコードライン※を走っていれば大丈夫です。
敵チームが迫ってきたときはピットボードも出ませんので、普通に走り続けるべきなのです。
敵チーム側が気を付けて抜いていきますので、レコードラインを走っているだけで充分妨害になるのです。
「ゆずれ」のボードが出ていたら、後ろから来ているのは味方のカートです。
味方のカートがスムーズにオーバーテイクできるように、レコードラインを開けてあげてください。
右から行ってほしいのに!左から行ってほしいのに!という意思を伝えるのは難しいと思います。
レコードラインを開ければよいのだなと覚えておけば大丈夫です。
一番大切なのはやはりピットボードです。「ゆずれ」を出すタイミングを間違えるとドライバーを混乱させてしまいますし、「PIT」のボードも他のチームの動向を見ながら出さないといけません。常にレースの状況を把握できるよう頑張ってください。
ブロックについては行わないほうが良いと思います。
カートの速さが違いますので、予測不能のブロックは衝突の危険性が高く、場合によってはスピン、エンジンが止まってしまう場合もあります。ペナルティをもらってしまう事もありますし、リスクを考えるとブロックを行う事よりもレコードラインを走り続けることのほうがオススメとなります。
※レコードラインというのは理想的な走行ラインの事です。他のカートがいなければここを走りたいなぁという場所になりますので、練習の時に走っているところそのものです。
ABライセンスの方は上手なオーバーテイクができるかどうかが勝敗を分ける大事なポイントになります。
ABライセンスカートのドライバーはオーバーテイクの機会が多いのですが、オーバーテイクの経験が少ない方が多いという点がポイントとなります。
予選タイムが速くてもオーバーテイクが苦手だとレース中は思うようなラップタイムで走ることができないのです。
レースでは、追いついたからといってその勢いのまますぐに抜こうとすると事故につながることが多いです。
前のドライバーが後ろからの接近に気が付いていなかったり、追いついたばかりではそのドライバーの走行ラインのクセがわからないからです。
そんなときは少し後ろで様子を見てからオーバーテイクをするというのがオススメです。
また、オーバーテイクが苦手なAライセンスドライバーがBライセンスカートを抜くことができずにずっと一緒に走ってしまうという状況はチームとして大きなマイナスになります。そのような時には予定より早めでも良いのでピットインしてドライバーチェンジをしてしまうというのも良い作戦です。
強引なオーバーテイクが原因で低ライセンスカートをスピンさせてしまったりするとペナルティが出てしまうこともあります。
行かないときは行かない、行くときはズバッと行くというようなオーバーテイクができるよう気を付けてみてください。
敵の同ライセンスチームの事を気にかけよう!
レース状況を判断しろと言われてもそもそも何を見て良いのかわからない・・・毎年そのようなお声を頂きます。
実は、見るべきなのはISKに設置されているタイミングモニターなのです。
ここにはどのチームが何周走っているか、現在のドライバーがどんなラップタイムで走っているのかなどの情報が出ています。
しかし慣れない人にとっては何がなんだかわからないかと思います。
レース全体を見る事ができないという人の場合、少なくとも敵同ライセンスチームには勝とう!という点だけ考えていればほぼほぼOKです。
自分たちのチームは何周走っていて、相手チームが何周走っているというのはわかると思います。
ピットインのタイミングによって前に出たり後ろになったりという事もありますが、とにかく相手チームよりたくさん周回できていればチームとしては勝利になります。
組としては負けたけれど敵同ライセンスチームには勝てた!という事は過去のレースでもよくあります。
タイミングモニターで状況を確認しながら作戦を考えていってください。
またABライセンスドライバーの中にはモータースポーツに詳しい方もいるでしょう。そのような方は自分のチームの事だけでなく、組全体の勝利の事を考えて味方チームに作戦のアドバイスをしてあげてください。
レース中盤にライバルから大きく離されているチームへのアドバイス
レース終盤、リードしている状況でこれから乗り込むドライバーへのアドバイス
等、目の前の事しか見えていないドライバーさんも少なくありませんので、レース全体の事を考えてアドバイスをしてあげてください。
また、見るべきはタイミングモニターだけではないのです。
誰が次の走行の準備をしているのか、皆で集まって相談をしているか?等相手チームの事を観察しているだけでもいろいろな事がわかります。
誰かがヘルメットをかぶり始めたらドライバーチェンジが近いという事です。その人はABCチームどこに所属している人ですか?
このような情報を自分たちの組で共有できたらかなりのアドバンテージになります。
組の中、チームの中で役割を決めてみるというのも面白いかもしれません。